【新NISA】含み益が溶けて不安なあなたへ。S&P500の『35km地点』を乗り越える「攻め」と「守り」の戦略
1. 「#新NISA辞めたい」の声。今のあなたの不安は「正常」です
2026年2月、SNSを開けば「元本割れ」「損切り」という言葉が飛び交っています。
「高い時期に始めてしまった。自分だけババを引いたのではないか?」と不安になるのは、無理もありません。
でも、安心してください。営業マンとして数々の修羅場を越え、ランナーとして30km過ぎの絶望を知る私から言わせれば、今の状況は**「想定内」**。むしろ、ここからが本当の資産形成のスタートです。
2. 歴史が証明する「不敗率」のデータ
投資で勝てるかどうかは、才能ではなく「期間」で決まります。過去のデータに基づく、マーケットでの生存確率を見てみましょう。
S&P 500:保有期間別「不敗率」
| 保有期間 | 歴史が証明する不敗率(プラスになる確率) |
|---|---|
| 1年 | 約 75%(4回に1回は負ける) |
| 5年 | 約 88%(まだ油断は禁物) |
| 10年 | 約 95%(ほぼ勝ち確の領域) |
| 15年以上 | 100%(過去、一度も負けなし) |
歴史上、S&P 500に15年以上投資し続けてマイナスになったケースは一度もありません。あのリーマンショックの直前に投資を始めた人でさえ、15年持てば資産は数倍になっています。「今辞めないこと」が、勝率100%の領域へ行くための唯一の条件なのです。
3. 数年に一度の「〇〇ショック」は相場の華
相場には数年に一度、必ず大きな下落(ショック)が訪れます。これらは全て、後に振り返れば「絶好の仕込み時」でした。
eMAXIS Slim S&P 500:歴史的なショックと基準価額の推移
| 年次 | 年間リターン | 主な出来事・相場環境 | 基準価額(年末/現在想定) |
|---|---|---|---|
| 2008年 | -37.0% | リーマンショック(100年に1度の暴落) | (当時)約 8,000円 |
| 2020年 | +18.4% | コロナショックと大規模緩和 | 約 14,000円 |
| 2021年 | +26.9% | コロナ後の急回復(過熱気味) | 約 18,000円 |
| 2022年 | -18.1% | インフレ・米利上げショック | 約 16,500円 |
| 2023年 | +24.2% | ハイテク株の復活 | 約 23,000円 |
| 2024年 | +24.0% | AIバブル・歴史的円安 | 約 31,000円 |
| 2025年 | +15.0% | 堅調な推移(バブル継続) | 約 38,000円 |
| 2026年 | 現在 調整中 | 35km地点の壁(現在地) |
ここ数年は年率平均(7〜8%)を大きく上回る「オーバーペース」だったことがわかります。フルマラソンで言えば、最初の5kmを全力疾走したような状態。今の下落は、完走するために**「巡航速度に戻るための調整」**に過ぎません。
4. 暴落時こそ「安く仕込める」ボーナスタイム
積立投資(ドルコスト平均法)をしているなら、価格が下がっている今こそ、**「同じ金額でより多くの口数を安く買えている」**チャンスです。
リーマンショックの暗黒期に淡々と買い続けた人が、その後の強気相場を総取りしたように、今仕込んだ口数が将来の爆益を生む「ロケットの燃料」になります。もし、米国一本足に不安があるなら、ドイツ株(DAX)や米国以外の全世界株(VXUS)を組み合わせる分散戦略も有効です。私は2026年の戦略として、既にこの「守りの布陣」を敷いています。
5. 心の安定のために読んでおくべき「バイブル」
データは分かっていても、資産が減るのは怖いもの。そんな時、私の投資の軸を支えてくれたのがこの1冊です。
【全面改訂 第3版】 ほったらかし投資術 (朝日 新書) | 山崎 元, 水瀬 ケンイチ
日本の投資教育の第一人者、故・山崎元さんの集大成です。なぜ「ほったらかし」が最強なのか。リーマンショック時にも「何もするな」と説いた山崎さんの言葉は、今の私たちにとって最強の精神安定剤になります。不安でスマホを閉じたくなる夜にこそ、この「揺るぎない正論」が効きます。
結論:投資は「最後まで残った人」が勝つゲーム
投資は、早く始めた人が偉いのではありません。35km地点の絶望で足を止めず、フィニッシュまで走り抜けた人が勝つようにできています。
今の含み損は、将来の大きなリターンのための「入場料」です。私と一緒に、淡々と、虎視眈々と、この嵐をやり過ごしましょう。
